今週は贅沢週間だった・・・。
あ、贅沢って、字が書けなかったので調べたのだな・・・。
年々、漢字が書けなくなる・・・。
それはさておき、今週は自分の書いた台本の舞台を3ステージ観るという機会に。
狭い範囲で売れっ子だったのだな。
観客席にいて、自分の好みの台本が観られる幸せ。
まぁ、自分で書いたのだから、好みなのは当たり前か・・・。
月曜日は自分の担当の学生に児童支援施設の女の子の話を演じてもらった。
私には珍しく、青春優しさ学園物。
児童支援施設の話は、もっと厳しく書いてみたいけど、声優志望の穏やかな生徒たちにはちょうど良かったみたいだった。
ほとんどの生徒が初舞台という初々しいステージ。
授業に一番出てこない子が先生役にあたり、「どうしよう、明日学園祭なのに生徒が来なかったら。天気が悪いから来ないとか、親と喧嘩したから来ないとか、雨が降っているからこないとか・・・」という台詞を言うので、なんともおかしかった。
最後の方でドタバタしながらの楽屋風景に、施設で育った女の子が助けてくれた仲間の髪の毛を直しながら「私、園で育ったでしょ。お父さんお母さんの顔も知らないし…。だから、こう、なんか、ちっちゃいころから諦めなきゃいけないことが多くて・・・。だから、何でも期待しないことにしているの・・・。期待すると裏切られる事の方が多いから・・・」という台詞があって、知ってるお話だし、生徒のセリフ回しは下手なのだけど、まんまと泣いてしまった。
良い話だ・・・。
学生と同じか・・・。
でも、あれが舞台経験豊富な人だと泣けなかったかもしれないな・・・。
初々しさの勝利。
稽古しないので腹が立つ生徒も、めちゃくちゃ可愛く見える瞬間だったのだな。
正面切った台詞じゃなくて、髪の毛直しながらも効果があった。
こちらも勉強になっておりまする・・・。
水曜日は赤坂で毎年数回行われている、コタンの先輩・寺門さんのプロデュース舞台。
今回が一番面白かったかも。
台本が同じでも、毎回キャストが変わるので、行く度に印象が違うことに。
寺さんはカットイン、カットアウトのテンポのいい演出。
私の台本は敢えてのんびりしたとこもあるので、何時も観ていて「人がやるとこうなるのか~」と思っていた。
でも、今回はもうすっかり寺さんの作品になっていたので、かえって楽しめた。
女優陣も演技レベルが高くてびっくり。
去年より上手くなってる人もいたし・・・。
目の前で繰り広げられる良いステージが自分の台本なんて、何か贈り物を頂いたような気がした。
沢山、沢山、拍手をしてきたのだな。
そして昨日の日曜日は静岡県の三島まで。
演劇祭で私の台本5本オムニバス。
客席には、教え子や、沼津の王子様飯田さんや御殿場からの応援ご夫妻がご一緒に。
ご夫妻からは思いがけずに大好きなチョコも頂いた。
泥のようなチョコもやっと先週食べきっていたので、
これは、大切に味わっていただく予定。
朝、高校受験の姪っ子が二つも食べていったけど・・・。
まぁ、公立高校に受かって欲しいので許すことに。
舞台の方は普段働きながらお芝居をしている、地元のアマチュア劇団の女性たち。
75分のステージ。
ノビノビしてた~。
東京で教えている学生たちの初々しい舞台とも、赤坂の経験値高い女優陣のしのぎ合いとも違い、
無心かつイキイキな演技の好感度の高さ。
清々しかった。
演出も不思議。
「バス停」という二人舞台の作品の時にグランドピアノとピアニストが出ずっぱり。
「どうするのかしら?」と思っていたら、10分以上二人で演じて、ラストシーンの1分くらいのところで急に曲を弾きはじめた・・・。
10分、何もしないで座ってるのが意味分からないし、音が大きくて台詞が聞こえづらくなっていたし、あれはカラオケでもよかったのでは・・・。
そんなことを心に思いながら帰りがけにお疲れ様の声がけを。
そしたら演出の山本南さんが、「あのグランドピアノ借りるのにお金かかったんです~」と・・・。
イメージの中でどうしても欲しかったのね・・・。
「カラオケでも…」なんて言わなくて良かった。
それぞれの世界観があるのだな。
月水日と3ステージ、自分の台本舞台。
贅沢だった。
そして、すんごく責任感。
もっともっと、いいもの書いていこうと力を貰った。
姪っ子の受験対策も今朝お弁当持たせたのでおしまいだし、
色々書いていこう。
その前に、今日は頼まれイラストを描かなければだけど・・・。
まぁ、ひと段落なのだな。
しばらくは、観たり書いたり描いたりの極楽とんぼなお暮らしになる予定。
鏡を観ると顔のシワも増えたし、マッチ棒が乗っていたまつ毛も短くなったし、あちこち老齢化しているけれど、
若い表現者たちがキラキラと演技しているのを見たら、なんか「やってて良かった」という気持ちにしてもらった。
色々感謝の清々しい気持ちで、私ならではの毒々しい台本を。
毒々しいは大袈裟か・・・。
ゴーンガールに比べたら可愛いものだ。
もとい、私ならではの、毒を忍ばせた台本に取り組む春にいたしまする。
若者ありがと~。