先週、マイムの清水きよしさんのライブに行ってきた。
ヨーロッパのピエロさん。
二つの仮面で様々なシチュエーションを演じ分けていく。
清水さんのマイムは枯れていて無駄な力や技術の誇示が無い。
私は初期の汎マイム工房の人たちと付き合いが深いので、
日本人のこういうマイムは初めて見たかも。
とても上質で穏やかな時間空間。
残念なのは、私がこの日3ステージの後、
急に会う約束ができた人と新宿で荷物の受け渡しをして、
慌てて高円寺に行ったら土砂降り雨の中で道を間違えて迷い倒し、
開演ギリギリに劇場に飛び込んだと思ったら、
一階の受付の人が間違った入口を示してビルの中で迷いまくり、
遅れていた開演時間を幸いにギリギリに着席したら、どっと疲れが出てぐったりした、
という悪いコンディションだったということだろう。
上質な舞台は「はぁーはぁー、死に物狂いでたどり着いた・・・。もう力が残っておらん」というような、
バタバタワタワタしたお客には味わう能力がない。
「休日の昼下がりに友人と食事の約束込みで見られたら、良い一日になったのだろうな」と思ったのだな。
それでも作品群が素敵であることだけは分かったのだ。
終演後は清水さんにご挨拶して、偶然会った仲間たちと駅に向かう。
改札口で高円寺在住の柳家紫文さんとばったりお会いして立ち話のあと三々五々帰宅しようと・・・。
うううのう・・・。
携帯が無い・・・。
私のはお財布携帯にしているので、改札が通れなくて気がついた。
皆さんにはお別れをして劇場に戻る。
もう一度清水さんにご挨拶して客席に入るとスタッフが追いかけてきて、携帯の忘れものなら事務所で預かってる旨告げられる。
申し訳ないと何度も沢山の人々に頭を下げながらうなだれながら上の階の事務所に行き、
電源を止めていただいている携帯を受け取って、深々と〆のお詫びを申し上げて劇場をあとにした。
もうくたくただったじょ~。
翌日午前中からのお仕事に疲れが残っておりましたとさ。
めでたしめでたし・・・。
当たり前の話・・・。
おしまい・・・。
ううう・・・。