日本でも世界戦が行われる。
「お金と、コネと、政治力」がなければ、世界戦は実現できない。
ジムも商売だし、選手は商品だ。
それでは、大きいジムに最初から入ってるエリート選手しか、
チャンピオンになれないかというと、そんな事はない。
ボクシング関係者は、みんな「商売もしてかなくちゃ」は、分かってるけれど、
いい試合、いい選手が見たいのだ。
無名のジムでも、いい選手がいれば「上に上がってくるのが楽しみ」であるし、
その選手が世界に通用する力を蓄えてくれば、利権争いはあるけれど、
「あの選手を世界へ」というのは共通の思いだ。
それだけの選手がいればの話だが・・・。
ボクシング関係者は、ドライにしなければいけないけれど、
おっかない顔の下はウエットな浪花節が多い。
そもそも、ボクシング自体で儲ける事ができるジムは少ない。
みんな、ボクシングをしたいから、他で儲けてジムを維持しているのだ。
ボクシングには、それだけの魅力がある。
私も、その魅力に惹かれている一人だ。
知り合いを誘ってボクシングを見に行くと、「スセリさんとボクシングが結びつかない・・・」
と言われる。
ギャップがあるらしい・・・。
私は私で、逆に「どんなイメージもってるの?」と、キョトンとしてしまう。
私の中では、ボクシングとの熱愛関係は成立しているのだけど・・・。
私を舞台しか観てない人と話す機会があって「無口な人だと思ってました」
と言われる事はよくある。、
「笑うんですね」と言われた事もある・・・。
愛想なしに見えるのだろうか・・・。
演出のNさんなんかは、親しくなってからも、
「毎日同じ時間に起きて、犬を散歩させてから、執筆してる感じ」と、
大勘違いなイメージをもっていた。
ありがたいものだ・・・。
文化系に見えて、体育会系。ドライに見えて、浪花節なんっすけど・・・。
そういえば、私が「ご飯は自炊なんですよ」といったら、仕事先のおじさんが、
「えっ?スセリちゃんご飯作るの?えらいね~」とびっくりしていた・・・。
「えらい」というのは、どういうことかとちょっと、とまどった。
その後、そのおじさんは、会う人事ごとに「スセリちゃんはご飯自分で作るんだって」と、
ふれ回っていた。
よっぽど、私のことを「家のことをしない女」と思っていたのだろう・・・。
舞台人としては、光栄だ・・・。
「お金かかったポスターだじょ~」
意味あるのかね・・・。
「広告に『意味』なんてないじょ~」