お題を、 hirari-hirahiraさんから、リクエスト頂きました。(12/14参照)
まだ、お笑いの人に人権がなかった頃のお話。
☆変装して男湯へ侵入☆
特番の企画で、多分、『チャレンジする』みたいなことでした。
私は、コンビでコントをやっていましたが、解散して一人になったあとは『なんでもとにかく』という感じで、色々お仕事させていただいたのです。
その中の一つで、こんなことがあったのです。
『変身して、男湯へ侵入』するためには、私は裸にならなければいけない。
そこで私の体に、特殊メイクの男の人の体を貼り付けることに・・・。
まず、怪我の時に使うテーピングのテープで、上半身をミイラみたいに、ぐるぐる巻きにしました。
そして、ミイラになった私の体の型を石膏でとり、映画で宇宙人とかの顔を作るソフトラバーみたいな素材で男の人の体を作るのです。
型取りの日の帰り道「今、交通事故にあったらいやだな」と思ったのだけは、はっきり覚えています。
テーピングでぐるぐる巻きにしたので、肌に痕のつきやすい私の体は、SMの人みたいにぐるぐる巻きの痕がついていたのでした。
(SMの人が、体に痕跡を残すのであればですが・・・専門の方々、間違ってたらごめんなさい)
数週間して、仕上がりを見てびっくり!本当に精巧にできていました。
猿の惑星もまっ青!
それを、お試しで体につける段階で、またぐるぐる巻きのミイラになりましたが・・・。
すると、問題発生!
重いのです・・・。
「そういう事は考えてなかったんだろうな・・・」
なんせ、誰もやったことがないことをするのが、その頃のバラエティーだったので、耳や目や顔くらいならともかく、上半身全部では重さがありすぎたのです。
仕方がないので、接着することに・・・。
「また、SMの痕が・・・」
その頃の私は、「仕事は修行」と考えていたので無抵抗のなすがままでした。
そして、胸毛と髭を作ってもらい、長かった髪の毛を短く切って(まだ、普通の店だった仲間の美容院で。今はレゲェの店ですが・・・)下は、肌色のパンツにタオルを巻いて・・・出来上がり!
そして、男湯に入りに行く本番の日!
すんごく、変な気持ちだったことは覚えています。
自分の裸の上に色々巻いてあるので、私は不安感はないのですが、周りから見れば『裸』なので、「おおお~~~」ってリアクションです。
どこかの温泉までロケに行って、男湯に入ってる人に近づきます。
誰も気がつきません。
そして、シャンプーしてる人に近づき、洗い流してる側から、シャンプー液をたらして、また泡だらけになるいたずらをしました。
VTRは大成功で、その特番の審査で優勝しました。
商品は世界一周旅行でした。
目録をもらいながら、審査員のタレントさんが「女の子が髪まで切って・・・」と、ほめたたえてくださいました。視聴率も良かったそうで、スタッフさんも、めでたしめでたしです。
私が、割とこの事を、淡々と記憶しているのは、血が騒ぐ仕事ではなかったのと、「周りが盛り上がってるな~」というときは、分析に回る癖があるからです。
楽屋裏ですが、シャンプーの悪戯にあったひとは、やっぱり解散したコンビのS君でした。
S君は、トリオブームで一世を風靡した人の2世です。
お互いに、「コンビは解散すると仕事を選ばないものだ」と思ったと思います。
今度あったら、覚えてるかどうか聞いてみます。
それから、審査員の人たちが感動していた「女の子が長い髪の毛を切ってまで・・・」ですが、ロングをショートにしたのは嘘ではありませんが、切ったのは「パーマかけ過ぎで、痛んでいたから前から切ろうと思っていた」からです。
世界一周旅行は、換金しました。
私はお給料だったのですが、事務所に「賞金扱い」としていただきました
。「特別だから」と、念押しされましたが、元の値段もわからなかったし、源泉が二度引かれたり等等して、そんなにすごい金額ではなかったように思います。
覚えてないのですが、20万円くらいで「これでどういう世界を一周できるのだろう?」
と、思った記憶は残っています。
こんな風に書くと、淡々としてますね・・・。
次回はドラマ仕立てにいてみますね・・・。すみません・・・。今、ちょびっと、バタバタしてますので・・・。
そうか、このあらすじをドラマ仕立てにしてみよう・・・。
来年の鬼が笑う話ですが。
スペース残して宿題にします。