深夜に帰宅して、コンビニにコピーを取りに行った。
6日のライブの事務仕事を片付けようと思ったのだ。
雑用を予め済ませて、目が覚めたら中身の稽古に専念したかった。
大量のコピーを取りながらレジを見ると、おでんが置いてある。
コンビニ同士の白熱戦の目玉だ。
どんな種類があるのか覗いているうちに、夕ご飯を食べなかったのを思い出した。
「カロリーの低いのだけ食べるか」と思い、コピーが終わってから、
他の細かいものと一緒におでんを買った。
自分で好きなものを幾つか入れて、レジの若者に渡した。
すると、若者がおもむろに、菜ばしでキンチャクを挟んで、
私の選んだおでんの中に足した・・・。
私は、選んでないのに・・・。
「押し売りかしら?」「それとも、ノルマ?」と思ったけど、
彼は無言で入れたので、意味がよく分からなかった。
渡されたレシートをチラッと見ると、キンチャクの値段が打ってない。
サービスだったのだ。
でも、サービスだったら「これおまけです」とか言ってもよさそうなものだが・・・。
とにかく、無言で入れたのだった・・・。
取りあえず、「ありがとう」と言ってコンビニを出た。
何故、おまけをくれたのだろうか考えた。
1 私に一目惚れをしたから。
2 夜中に一人でコピーなんかして、気の毒だから。
3 キンチャクの賞味時間が迫っていたので、捨てるよりましだから。
1 はありえないな・・・。
ジャージにスッピンで、お風呂上りに髪の毛濡れたままだったから・・・。
それに彼は、22~23歳くらいだった・・・。
あ・・・4 故郷の母親に似ている・・・。
これが有力か・・・。
以前にも違うコンビニで、レジでくれるスクラッチカードを、
大量に私の買い物袋に入れてくれた男の子がいた。
それもまた、無言だった。
今日と同じように、理由を友達と話し合った。
結果は「スセリが昔やってたテレビを見てたんじゃないかな」との事だった。
でも、何故、無言なのだろうか・・・。
一言理由を言ってくれればいいけれど、おまけを貰っても疑問が残る。
本当に「押し売りかも」と思ったし・・・。
あのコンビニにはこれからも行かなければいけないので、
しばらく、経過観察する事が増えた・・・。
お化粧していい格好してる時に行ったら、新しい展開があるだろうか・・・。
若者が、愛の告白とかしてくれちゃうのだろうか・・・。
おでんの種一つで随分妄想できるものだ・・・。
多分、「3 キンチャクの賞味時間が迫っていたので、捨てるよりましだから」だろうな・・・。
でも、何故無言で入れるのだろう・・・。
気になるじゃないか・・・。
それにな、若者よ。
おばちゃんは、コンニャクとか白滝とか、タケノコとか大根とか、
低カロリーのものを選んでいるのだよ・・・。
キンチャクは餅と肉入りだったのだよ・・・。
深夜の東京は、人とコミュニケーション上手く取れない人が活動しているのだな・・・。
私もだけど・・・。
リサイクルショップにて・・・。
奥においてある、まだ引き取ってきたばかりのタンスみたいでした。
「悲しい妄想が湧くじょ・・・」